VZ-Rとの出会い。 |
レガシィツーリングワゴン VZ-R。
8年前のちょうど今ごろ、学生の身分でレガシィを買うことにした。
欲しくて欲しくてどうしようもなくて、就職が決まった時点で「今発注しないと(モデルチェンジで)在庫車しか買えなくなるよ」との声に押されて。
それはそのころに欲しくて欲しくて仕方のなかった車である。
ツテをたどって東京スバルの新宿営業所にお願いしたのだが、ハンコ押しに行くために電車に乗ってる最中もGTかVZ-Rか、どっちにしようかどっちしようかと...
エンジンは自然吸気の水平対向4気筒、可変吸気のDOHC。
脚はRS譲りのハードサス、シートもGTよりサポートの良いRSと同型、ステアリングもRSと同じくGTより径の10mm小さいMOMOの3本スポーク。
ウィンドウもGTのブロンズよりこちらのグリーンのほうが好みにあう。
ターボラグがきらいなのでこちらが本命だったのだが、車速感応式かつクイックなパワステとないよりマシな程度とはいえリヤLSD、スキーエクスプレスとして雪道で威力を発揮しそうな熱線入りドアミラーに惹かれてGTにしたのである。
世のGT乗りとは基準がかなり違うかもしれない。
今となればクイックステアリングと機械式LSDと熱線入りミラーの移植を前提にVZ-Rを選ぶのだが、当時はまだそのような意識はなかったのである。
そんなわけでいつもどこかVZ-Rにしておけばよかったかもしれないという軽い後悔があったのだ。
もちろんGTには満足しているのだが。
ある日出会いは訪れた。
BC/BF MLで、「車を手放す」というもの。
さっと目を通すと...
・H4.6 BF5D/VZ-R、緑(ダークグリーンマイカ)の5MTで10.8万キロ走行
・ブレーキ周りと水温センサあたりが要交換
といったところで、2年乗れるよう整備して車検を通すと高くつくので誰か乗ってくれれば、とのこと。
他にはG-squareのブレイク(16インチ)やらSTiバージョンのグリル、アンダーガードくらいでほとんどノーマル。すばらしい。
奥さん用に漠然とセカンドカーがほしいとは思っていたので、とりあえず意志表明をしつつ駐車場探しをすることに。
遊べるミニかビートがほしいなとは思っていたのだが、実用性ではやはりレガシィ。
なにしろD型VZ-Rの5MT、しかも登録がGTとほぼ1年違いで車検が重ならない。
更にとても大事に乗られている車で格安。
こんな条件はもうないだろう。
オーディオがないけどGT純正が余ってる。
フロントブレーキもサイズアップで余ったSTiのパッドが。
...とか考えてるうちに車検が切れた。
外環大泉までの大渋滞、常磐道柏からの大渋滞で大遅刻。
6ヶ月にして高速道路初体験の琳は怖がってしまったり渋滞で飽きちゃったりとちょっとかわいそうだった。
先方さんとは初顔合わせではあるが、全然知らない人ではないのと温厚そうな人柄にまず安心。
しとしとと降る雨の中でVZ-Rを見せていただく。
なんとまぁ外も中もキレイな車ではないか。うちのとは大違いである(苦笑)。
GTとは違うボクサーサウンドもすばらしく、NAならではのレスポンスに大満足。
強いて挙げるとすればやや煙草臭がするくらいだろうか。
改めて購入の意志を伝え、支払いを済ませて名義変更に必要な書類を受け取る。
住まいは羽村なので本来は福生警察の管轄なのだが、どういうワケだか会社名義になることになったので、武蔵村山の工場の敷地を車庫として申請することに。
納品を済ませて書類を揃えて時計とにらめっこしつつ警察署へ。
玄関を入ってすぐの受付で「車庫証明はどちらに...」「こちらでどうぞ」。
むぅ、なんともすばらしいサービスではないか。
もっとも署内をあまり人がうろうろするのは好ましくないのかもしれん。
さっそく書類を出すと「時間は守ってもらわないと困るんだよねー」。
ん?もう5時か(汗)?と時計を見ると16:39。
ところが受付時間は16:30まで。
そういいながらも渋るでもなくてきぱきと進めてくれるのには感謝感謝。
その後「時間を守って」を3回くらい聞いた気がするが。
おいちゃんが書類をスキャナで読みとっていろいろ打ち込み、打ち出された納付書を持って車庫証明の手数料2000円を納付。
完全なOCRではなく納付書の氏名のあたりはスキャニングしたものをそのまま印刷してあったりと、単純かつ確実な方法を取ってるなとちょっと感心。
そういえば定期券もそんな感じだったような気がする。
む、単に「そんな字Shift-JISどころかUNICODEにもねーよ」という字も打ち出せる一番簡単なシステムだからなのか?
発行は10日ということで、その日車を引き受けることにする。
またまた納品のついでに仕事で付き合いのあるところに自賠責を頼む。
仮ナンバーを借りるときに1日とか2日分の保険も入れるのだが異様に割高ということで、仮ナンバーに必要な1日+車検に必要な2年間で25ヶ月で加入。28,450円。
そのまま武蔵村山市役所で仮ナンバーを借りる。
住んでるところや職場とは関係なく、どこでも借りられる...ような感じ。
住民票を取ったりする市民課で小さな書類に記入、免許証と車検証のコピーと自賠責の証書を添えて750円払って2枚借り出した。
8:00
行動開始。
お向かいの空き地のお隣さんに、空き地を駐車場として貸していただく話をする。
以前からおばあさんに話はしてあったのだが、金額の詰めとかしてなかったので。
8:50
電車でお出かけ。JR小作駅から立川-新宿-日暮里で乗り換え、常磐線で天王台駅まで。
待ちもあまりなく、ちょうど目的地行きのが来たりしてらっき♪
11:30
天王台駅着。炎天下をディーラー目指して1kmほど歩く。
こんな暑い中歩くのって久しぶりな気がするが、楽しくてやってるからそんなには苦にならない。
11:45
ディーラーで鍵を受け取り、あっさり出発。
NAのフィーリングを楽しむより、まずは貧乏ランプ点いてるので即給油。
それからテンパータイヤで高速乗るほどアホではないので、タイヤ屋を探してR6を南下南下...で結構行くと中古タイヤ屋発見。左後輪のパンク修理を依頼。12:30。
「パンクしてしばらく走っちゃったみたいだから、直すより交換したほうがいいよ」という若い店長風の店員さんの商売抜きっぽいアドバイスもあったが、やはり銘柄違いはアレなのでとりあえず修理。
13:00
ここからは待望のVZ-Rと遊びながら(って常識的な運転である。念のため)更に南下、外環三郷から大泉を抜けて新青梅街道沿いの東大和警察へ。
14:50
車庫証明を受け取る。ステッカー代500円を払って、すかさず多摩陸運支局へ直行。
15:30
ユーザー車検の手続き。「受け付けは3:45までなので急いでくださいね」と言われてあっちこっち走り回る。
どーしてこー一元で手続きできんかなぁ。何度やっても腑に落ちん。
支払ったのは重量税37,800円検査登録手数料1,400円検査登録OCR紙30円。
さらにまだ名義変更前なので「代理人」として通すことになるため、書き直しを指示されたりして焦る焦る。
15:45
車検。整備どころかチェックもしないでラインに入れたのでびくびくものである。
とか思ってると、「ちょっと下りてこっちきて」。
指摘されたのはライセンスランプの球切れ(苦笑)。
シートにチェックされ、とりあえずラインを進むと今度は左の光軸で「×」。
参ったなぁと思って指示に従って再点灯すると「○」。ふぅ。
その後は順調に進んだのだが、いかんせん10分じゃランプを買いに行ってる余裕がない。
仕方ないのでライセンスランプのあたりをばんばん叩く叩く!!
「ぱっ!」(ほっ)。
再度ライン通して無事完了。
もし今日通せないとまた仮ナンバーの手続きやら車検の予約やら検査料やらで大変だから、一発合格で助かった。
9年目の車検でも未整備でよく通るものである。
前オーナーの扱いがよかったからなのかもしれない。
最後に、検査終了後の車検証発行時にちょっとしたトラブル。
受付のおねーさんがOCRシートを読み込ますと「車台番号が違います」エラー。
怪しいところを書き直してくれると別のところで「読み取れません」。
また書き直してもらってやっと新しい車検証が発行された。
OCRシートはキレイな字で書かないといかんね(苦笑)。機械相手だから融通利かん。
16:05
今度は名義変更だ!! ...と思いきや、16時を回ってしまっていて受付終了。
仕方ないので名義変更のOCR紙(30円)と名変手数料の印紙(500円)を買って記入、陸運振興財団で希望ナンバーだけ申し込んで(4,100円)帰る。こちらは17時まで営業なのか?
番号は黒GTと同じ「74-41」を所望。
登録窓口で用紙を出していくつかわからずに未記入だったところを記入し、ナンバーを外して...
あ、ラチェットと10mmのコマしかもってきてない(苦笑)。
車載工具もなにもない状態なので、前のナンバーは外せても後ろの封印がやぶれない。←バカ
クソ暑い中でしばらく四苦八苦するがギブアップ、隣の整備士さんにドライバーを借用。
ラチェットなんていらないからドライバーを持っていかんと。
陸運振興財団で旧ナンバーを返納して書類を受け取り、また陸運の登録窓口で新しい車検証を発行してもらう。
春日部→多摩ナンバーなので、今度は主税局で自動車税を支払う。8ヶ月分で26,300円。
また振興財団へ行って書類を提出、新しいナンバーをもらって取り付け。
あとは建物の前で車検証片手に車探してる麦わら帽子にランニング姿のおっちゃんに声をかけると、封印を押してくれて新車検証を返してくれる。
以上。
なんとなく見慣れたようなナンバーになってなんとなく落ち着くのと同時に、これでようやく自然吸気エンジンを楽しめるようになった気がする。
確かにGTより非力ではある。比べると。
しかしなにしろたのしいのだ。
当然ターボラグなどなく吹けるエンジンは非常にパワフルかつGood Feeling。4500rpmをキープしておくとこれが最高。
カタログ値で150ps、追い越しがちょっとかったるい以外は十分である。
それどころか絶妙なギヤ比の設定のおかげか、街中ではこちらのほうが速いのかもしれないと思わせられるのだ。
さらにD型のEJ20Dは強化バルブスプリングに直打の高回転仕様ときたもんだ。
文字どおり「ぐおぉぉぉぉん」と吠えるサウンドもノーマルマフラーとは思えないすばらしいものである。
しかし、それよりも窓を開けたときに聞こえてくる「ばたばたばた」というビートルやポルシェに通じるボクサーサウンド、こちらのほうが魅せてくれるのかもしれない。
これはB4 RSKやGT-Bはおろか、初代GTにさえほとんどないもの。
ドロドロとした排気音がボクサーサウンドとして語られることが多いが、やはりこのエンジン音こそ水平対向エンジンならではと言えよう。
そして特筆すべきはそのハンドリング。
車検証の表示によると前輪荷重で60kgの差。ちなみに後輪で10kg。
ターボチャージャーと水冷式インタークーラーにそれ用ラジエータに配管に冷却水、吸排気の余計な取り回しで結構あるものだ。
バッテリーを55D23Lから44B19Lにしただけで驚くほどの回頭性を見せるのだから、60kgともなると気持ち悪いくらいよく曲がるのである。
ステアリングを切り込んでいくとそれに遅れることなくすっとインへ入っていくノーズに、慣れないうちは「おい、ちょっと早いぞ(汗)」と思うくらいの反応の良さ。
RS譲りの足もすばらしい出来で、社外品へ交換しようという気がおこらないものである。
これ以上のものを試行錯誤して探すのは大変ではないかと思うくらいで、換えるとしたら純正品を選択するだろう。
10万キロ走っているにも関らず、5万キロ時のGTのようにヘタリ感がどうしようもないということもない。
逆にデメリットとしては、ステアリングのギヤ比の関係で取り回しがややダルいのと、パワステの方式の違いによると思われる低速(低回転)時の重さ。
自分としては問題はないのだが、奥様お買い物車としてはやや...
あとは手を入れたGTに慣れた足にはスポンジーであると指摘されたブレーキくらいであろうか。
もうすぐ10年選手、そろそろライン交換もしなければならないので改善はする予定である。パッドもあるし。
良くも悪くも予想通りの車で、非常に満足の行く買い物であった。
貴重なチャンスは逃してはならない。
そんなことを考えながらまたアクセルを踏むのである。
見かけのほとんど同じな性格の違う2台。
クラッチとブレーキのペダルフィーリングの違いに慣れてしまうと、どちらに乗っても楽しいのである。
維持費について書くと、今回たまたま社用車になってしまったので個人的にはほとんどゼロ負担なのだが、そもそも自分で買うつもりだったので十分計算済みなのである。
毎月の駐車場と5月の自動車税、7月の保険と車検。
結構かかるように思えるのだが、少なくともGTを出して新車に替えるほうがよほど負担がかかるのだ。毎月毎月。
それが今回は今後1年分来春の自動車税以外は任意保険に駐車場まで全て払って30万。月割りにすると3万。
今後は車輌代金は当然かからないし車検も2年に一度、実質2万/月+修理代。
駐車場が数万するとこういうわけにはいかないのだろうが、車が古くなってくると安くもう1台調達して「どちらが壊れても足に不自由することなくじっくり直せる」というのは安心感があるのである。 もっとも出先で壊れてしまうと困ってしまうのだが。
それよりなにより、仕事中に子供が急病になっても病院に連れていってもらえる安心感。
さらに近所の坂の上に住む両親は「これで平日でも琳連れて遊びにこれるね」と期待しているらしく(笑)。